高原っ!
『rock'on』って何だよ!
『rockin'on』だよ。
渋谷陽一が怒ってくるぞ。渋谷陽一が!
ちなみに5年くらい買い続けているぞ、俺は。
何にすっかな。
確かにニットは独特のリズム&テンポを持っています。
それはどこから来ているのか?
ずばり演出家・ごまのはえだ!
そのごまのはえ。まぁ、聴く範囲が広いんですわ。
演出家という立場もあるし、あの人の趣味もあるんですがとにかく幅広い。
何を紹介すればよいのか…、いや、あれがある!
あの男を紹介するのだ。
キング・オブ・ロック
忌野清志郎!
ニットと清志郎。
いったいどんな関係があると思われるだろうか?
ほとんどの方はなかなか思いつかないだろう。
しかし、ニットを語るときどうしても語るべき人がいる。
そう、何度も言うがごまのはえだ。
ひょっとすると今回の数珠繋ぎで、ニットキャップシアターを語る上で、必ず語るべき人だというわけではないのかもしれない。
だがニットキャップシアターの脚本、演出、俳優、代表である「ごまのはえ」を語る上ではどうしても外せない人物だろう。
忌野清志郎
13歳の時からごまのはえは忌野清志郎が好きだった…という。
つまりもっとも影響を受け、勇気づけ、叱咤激励をしてきた人物であり、音楽だった…に違いない。
1970年にRCサクセションでデビューし、ソロや様々なユニットで活躍してきたもはや説明不要な人だ。
『僕の好きな先生』、『雨上がりの夜空に』、『トランジスタ・ラジオ』、『デイドリーム・ビリーバー』、『い・け・な・いルージュマジック』・・・・・。
代表曲を数え始めればきりがない。
発売禁止、事務所移籍、歌詞問題、トラブルを挙げればきりがない。
ロックを愛し、ロックに殉教した男。
忌野にごまが影響を受けたことは間違いない…と思う。
だからと言って、ニットの作品が原発問題を訴えたり、君が代問題を引き起こしたりするといったものというわけではない。たぶん。
では何に影響を受けたのか?
姿勢である。
何よりもロックを愛したその姿勢だ。
時には大真面目に大ふざけをする。
大人が真面目に遊ぶ。
清志郎の魂に影響を受けたごまのはえ。
そのごまのはえには演劇がある。
清志郎の魂はここにあるのだ。
ごまのはえがどれだけ真面目に演劇で遊ぶのか?
大いに楽しみではないか。
観てみようではないか、ワンパラを!
【澤村喜一郎】