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大阪公演の会場であるin→dependent theatreが発行するフリーペパー「ip」に掲載した ごまのはえのコラム「こんな法律どうでしょう」をウェブでも読めるぞ! 第1回 「揚げ物税」 第2回 「三回命名制度」 第3回 「モンモン優遇政策」 最終回 「ヒョイおき禁止条例」 |
大阪公演の会場である、in→dependet theatreの発行するフリーペーパー「ip」に好評掲載のごまのはえのコラム「こんな法律どうでしょう」をウェブで発信。
見逃したあなたも、遠方にお住まいでipが手に入らないあなたも、これで無問題や!
どうも毛帽子団団長ごまのはえです。突然始まったこの連載、タイトルは深い考えもなく「こんな法律どうでしょう」に決めました。これから四回にわたって僕が考えた法律を書きます。なんかすでにやる気がなくなってきた。気合入れなおして一発目、
「揚げ物税」!
おぉ一発変換で出た。これはその名の通り「揚げ物」にかけられる税金です。そろそろ「揚げ物」は社会悪ではないでしょうか。タバコ、酒と同じく健康に甚大な被害を与える嗜好品として「揚げ物税」を提案します。
実は私、肥満です。今年の春一念発起しそれまで一日四食揚げ物だったのを一日一食にしようとがんばっていますが、ある本には「揚げ物は月に一回が理想です」と書いてあり、ちょっとびっくりしました。今、世間的に話題になっている若年下流階級の生活と「揚げ物」は密接に結びついています。彼ら(私も含めて)の味覚は「揚げ物」に支配されています。彼らを「揚げ物」から引き離すことは日本の社会構造の変革をもたらすことでしょう。その切り札が「揚げ物税」です。消費税と同じ直接税で五パーセントくらいから初めてみてはどうでしょう。
あー、いいこと言った。
ではまた来月。
ごまのはえ
「三回命名制度」
制度内容・三回名前つけられる。
偽宝石というかファンシーというかとにかく歯止めがきかない最近の子供の名前。「英雄」と書いて「ヒーロー」と読むなんて当たり前、「幸運星」とかいて「ラッキースター」って読む名前もあるらしい。すごいテンション。私は好きです。
でもこれって昔でいう幼名じゃないだろうか、「竹千代」とか「日吉丸」とかの幼名。
そこで中学生くらいで改めて自分で名前を付け直す。すると今度は「デス雄」とか「斬丸」とかやたら悲観的な名前ばかりになるでしょうな(予想です)。それでこんどは30才くらいでまた付け直す、そこでやっとこさ地に足ついた名前の出来上がり(予想です)。でも面白くともなんともない(主観です)。ここでこそかつてヒーローだったことを思い出しロックな名前をつけてほしいもんです。
ごまのはえ
時々お昼の風俗街をモンモンと歩く。いや入店いたしませんよ。金もないし怖いから、でも七十分くらいモンモンと歩く。あそこの店は三十分4千円か…とか看板見ながらモンモンする。しだいに下腹部重くなる。たぶん予防になってる。性犯罪の予防に。そんな俺を優遇しろってのがこの政策。
「モンモン優遇政策」
境目がみえてそれでも引き返せるかどうか、それが性犯罪を犯すかどうかの分かれ目だろう。モンモン風俗街歩いてたらこの境目が見える。かなりはっきり見える。それでも引き返す私は偉いと思う。でもそろそろ限界だ。割引券をくれ。なんでもいい。なんかの割引券をくれたら、私は常識の側に留まる。
ごまのはえ
かつてポイ捨てという行為があった。今でもあるじゃないかと思う人もいるだろうが、今街で行われているのは「ヒョイおき」である。
空き缶は家の壁に添えるようにヒョイと置く。コンビニの袋やジュースのパックなど風に飛ばされやすいものは、自転車のかごにヒョイと置く。「ポイ」から「ヒョイ」へ。
日本人のマナーは変な方向へ洗練されてゆくようだ。
特に毎朝俺の自転車のかごに野菜ジュースのパックいれてく府立大の学生!
見てるんだからな俺は。二回も。
丁寧に置きやがって。
お前なんか健康になるな!
さて、今回でこの「こんな法律どうでしょう」も最終回。最後に私情が爆発したが、どういい繕ったって世間は私情が基本、これでいいでしょう。
十二月にお芝居します。
クリスマスの時期なんだけど皆色々予定あるよね。特にカップルの方。でももういいじゃん。そんな予定全部すっとばして「お彼岸の魚」観に来てください。クリスマスとかもうやめようよ。心の底からそう思う。
ごまのはえ