高原綾子 退団のおしらせ


2023年12月の第44回公演『よりそう人』をもって、高原綾子がニットキャップシアターを退団することとなりましたのでお知らせいたします。

高原さんは、2002年にニットキャップシアター・電視游戲科学舘 共同プロジェクト『新京の動物園』にて、ニットキャップシアターに初出演。2004年の劇団若手公演を経て、同年にアトリエ劇研でロングラン公演した『男亡者の泣きぬるところ』からニットキャップシアターの劇団員となりました。以降、俳優としてほぼ全ての劇団公演に出演。さらに、制作者として広報や劇団の運営を担い、演出家や演劇講師としても様々な創作を手掛けるなど、多彩な活動をおこなってきました。

また、2017年にニットキャップシアターの制作部が独立する形で設立した一般社団法人毛帽子事務所では代表理事を務め、法人としての事業や枠組み作りを推進してきました。

これまで応援をいただいた皆様、ありがとうございました。
今後の高原さんと、ニットキャップシアターの活動を引き続き見守っていただけましたら幸いです。

【退団と退任のあいさつ】


takahara

突然のお知らせですが、誠に勝手ながら、第44回公演『よりそう人』をもって、19年間在籍しましたニットキャップシアターを退団いたします。また、2017年設立当初から務めて参りました「一般社団法人毛帽子事務所」の代表理事も2023年度(2024年3月31日)をもって退任し、演劇活動自体から離れる決断に至りました。コロナ禍も何とか乗り越え、やれることはやったという気持ちの区切りが大きいです。まだやれたこともあるかもしれません。残念に思われる方もいらっしゃると思いますが、それは私の力不足によるものとご理解いただき、どうかご容赦くださいませ。

長きに渡る劇団活動に加え、法人の事業や運営を通して、多くの経験を積み、成長させていただきました。その日々には感謝しかありません。また、劇団や法人の活動にご理解いただき共に歩んでくださった皆さま、お世話になった皆さま方にも、この場をお借りし厚く御礼申し上げます。

最期のステージとなる『よりそう人』は、かつて法人の演劇事業「まいづる物語プロジェクト」の締めくくりとなる作品でした。コロナ禍により上演できなかった作品でもあり、私が演劇事業に情熱を注ぐきっかけとなった企画でもあります。劇団の公演として共に締めくくれるご縁をありがたく思います。

私の退団と退任により、ご心配をおかけいたしますが、今後も劇団の活動は精力的に行われます。嬉しいニュースもあります。「毛帽子事務所」共々、引き続き応援いただければ幸いです。

最後になりましたが、「ニットキャップシアターの高原綾子」をこれまで応援いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

と言いながら、まだ『よりそう人』が控えております。精一杯頑張りますので、どうぞお楽しみに!

高原綾子