ニットキャップシアター
第42回公演

カレーと村民

戦争が終わり、戦争がはじまる。


作・演出 ごまのはえ

ニュース


作品紹介


太郎「ピリッとしたもんが食べたいな」
次郎「カレーなんてどうでしょう」
太郎「なんやそれ」
時代は1905年夏。
場所は大阪近郊、吹田村にある庄屋屋敷「浜家」の玄関。
浜家の家族や奉公人を中心に、
屋敷に出入りする村人や、
各地を回る薬屋などの姿を活写する。
その背景には日露戦争を機に
国民国家へ変貌する日本の姿があった――
about_yashiki
絵:竹内まりの
吹田公演PV(宣伝映像:飯阪宗麻)
『カレーと村民』吹田公演 直前スペシャル~物語の舞台「吹田」を巡る~(宣伝映像:飯阪宗麻)

この作品は1905年の大阪近郊吹田村を舞台にしたお話です。この年、日露戦争に勝った日本はロシアと講和条約を結びました。その内容に憤った人々が日本のあちこちで講和反対の集会を開きます。東京の「日比谷焼き討ち事件」が有名ですね。当時の吹田は今も健在の大手ビール会社の工場があり、できたビールは川をつかって大阪や神戸に運ばれました。ただ工場から船着き場までは牛に牽かせたトロッコで運んでいたそうです。都会ではありませんが、大阪、神戸、京都のいずれにも近く、人と物がたえず行きかう、そんな村ではなかったかと想像しています。

戦争による世の中の変化は、吹田の人々にも影響します。新しい時代に、ついてゆく人、いけない人、迷走する人、つまずく人、後に託す人、取り残される人。様々な人々が押し流されてゆく。そんな様子を描いた作品です。

ごまのはえ

ごまのはえ

メイシアターと大阪大学による共同事業として、2012年にごまのはえが大阪府吹田市を巡り、地元の高齢者や郷土史の専門家に取材して執筆した作品。2013年に、蓮行氏の演出によりメイシアターにて初演。2018年には、小原延之氏の演出によるリーディング劇として上演。

2020年~2021年に、初めてごまのはえ自身が演出する劇団作品として創作。京都と東京の2会場で上演予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりそれぞれ延期・中止となり、京都での平日3日間のみの上演とオンライン配信という形での公演となりました。

今回は一部キャストも新たに、東京と、物語が生まれた大阪府吹田の2会場で上演します!

Link
リーディング劇『カレーと村民』公式ツイッター
第40回公演『カレーと村民』特設サイト

カレー皿
ニットキャップシアター 第40回公演『カレーと村民』
2021年3月 @THEATRE E9 KYOTO / 撮影:脇田友

公演情報


東京公演(公演終了)

日時
2022年8月26日(金)~29日(月)
8月26日(金) 19:00-
8月27日(土) 13:00- / 17:00-
8月28日(日) 13:00- / 17:00-
8月29日(月) 13:00-
※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30 分前
※上演時間は約105分
料金
[一般]3,500円(前売・当日とも)
[ユース・学生]2,000円(前売・当日とも / ユースは25歳以下)
[高校生以下]1,000円(前売・当日とも)
※全席自由(当日受付順入場)
※ユース・学生券、高校生以下券は、当日要証明書
※未就学児童の入場はご遠慮ください
※ご入場について】
  • 当日受付順で、劇場支援会員、一般予約のお客様別に、入場整理番号をお配りします。
  • 開場時は整理番号順に【劇場支援会員→一般予約】の順番でご入場いただきます。
  • 開場後はご来場順の入場となります。
チケット予約
※2022年6月27日(月)よりチケット発売
会場
こまばアゴラ劇場
〒153-0041 東京都目黒区駒場1丁目11-13
TEL: 03-3467-2743 (10:00-18:00)
Link: 劇場ウェブサイト
渋谷から京王井の頭線各駅停車で2駅目、「駒場東大前」駅東口から徒歩3分
※急行は止まりませんのでご注意下さい。
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

吹田公演(公演終了)

日時
2023年2月18日(土)~19日(日)
2月18日(土) 14:00-
2月19日(日) 14:00-
※受付開始は開演の60分前、開場は開演の30 分前
※上演時間は約105分
2月18日(土)14:00の回終演後、トーク企画をおこないます。
トークゲスト:小原延之(劇作家・演出家)
料金
[一般]前売 3,500円 / 当日 3,800円
[ユース・学生]前売 2,000円 / 当日 2,300円
[高校生以下]1,000円(前売・当日とも)
[ペア割]6,000円(前売のみ)
※ユースは25歳以下
※ユース・学生券、高校生以下券は、当日要証明書
※未就学児童の入場はご遠慮ください
※全席自由(当日受付順入場)
チケット取扱
2022年12月9日(金)よりチケット発売!!
◯ GETTIIS
*紙のチケット、またはスマートフォン等で表示するQRコードチケット「れすQ」からお選びいただけます
*事前精算(カード決済またはセブン-イレブン支払い)
*GETTIISに会員登録の上、お申し込みください
*ペア券は1枚で2名様有効
◯ メイシアター・プレイガイド
・06-6386-6333(9:00-18:30)
*電話予約はメイシアター・メイト会員に限ります
◯ メイシアター・インターネットチケット
http://www.maytheater.jp/(24時間)
◯ TNKツーリスト(JR吹田駅前)
・お問合せ先 メイシアター 06-6386-6333(9:00-18:30)
会場
吹田市文化会館メイシアター(中ホール)
〒564-0041 大阪府吹田市泉町2丁目29-1
TEL: 06-6386-6333(9:00-18:30)
Link: 劇場ウェブサイト
・阪急千里線「吹田駅」前
・JR東海道本線「吹田駅」より、徒歩15分
※お客様用駐車場がございませんので、ご来場の際には電車・バスなどをご利用ください。

登場人物


浜 太郎

浜 太郎

cast 福山俊朗

浜 次郎

浜 次郎

cast 門脇俊輔

まん

まん

cast 日詰千栄

お茂

お茂

cast 仲谷萌

オマサ

オマサ

cast 越賀はなこ

ネ

cast 大路絢か

大助

大助

cast 西村貴治

おはな

おはな

cast 千田訓子 (吹田) / 亀井妙子 (東京)

お留

お留

cast 山下多恵子

潮

cast 澤村喜一郎

おつな

おつな

cast 益田萠

アキ

アキ

cast 山下あかり

薬屋

薬屋

cast 池川タカキヨ

キャスト・スタッフ


作・演出
goma
photo: 脇田友

ごまのはえ

大阪府枚方市出身。劇作家・演出家・俳優。ニットキャップシアター劇団代表。
京都を創作の中心に全国で活動を展開している。
2004年に『愛のテール』で第11回OMS戯曲賞大賞を、2005年に『ヒラカタ・ノート』で第12回OMS戯曲賞特別賞を連続受賞。2007年に京都府立文化芸術会館『競作・チェーホフ』で最優秀演出家賞を受賞。2020年に『チェーホフも鳥の名前』が第64回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。劇作家、演出家として注目を集めるほか、演劇ワークショップや演劇講座の講師としても活躍している。
2016年より財団法人地域創造派遣アーティスト、京都造形芸術大学舞台芸術学科の専任講師を務める。

出演(吹田公演)
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photo: 脇田友

門脇 俊輔(かどわき しゅんすけ)

1981年、北海道生まれ。
2002年、京都大学在学時にニットキャップシアターに入団。2003年、ベビー・ピーの旗揚げに参加。以降両劇団に所属し、俳優、制作、公演プロデューサー等で作品に参加。舞台ではカホン等の打楽器を演奏することもしばしば。
2011年よりKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭スタッフ。

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photo: 脇田友

澤村 喜一郎(さわむら きいちろう)

1982年、高知県生まれ。
2006年、ニットキャップシアターに入団。以降、ほぼ全ての作品に出演する。
劇団外の主な出演に、9時間半にも及ぶアメリカ演劇屈指の大作 KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』(2011)や、ばぶれるりぐる『へちむくかぞく』(2019)、下鴨車窓「散乱マリン』などがある。映像作品への出演に、重江良樹監督作品『紡ぎ』などがある。

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photo: 脇田友

仲谷 萌(なかたに もえ)

1989年大阪府交野市生まれ。
東住吉高等学校芸能文化科にて上方伝統芸能を学ぶ。京都造形芸術大学舞台芸術コースにて演技やダンスを学ぶ。卒業後フリーの役者を経て、現在ニットキャップシアターの一員。外部での出演や造形デザインなどの活動もしている。
「劇王2020」にて、優秀俳優賞「彦いち賞」受賞。

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photo: 脇田友

池川 タカキヨ(いけがわ たかきよ)

1989年生まれ。奈良県出身。役者。2010年に演劇ビギナーズユニット#17に参加。以降、関西の小劇場を中心に活動を続ける。いくつかの過去作品への参加を経て、2018年にニットキャップシアターに入団。特技はギター弾き語り。

近年の出演作品
劇団とっても便利『美しい人』(2020)
ももちの世界『カンザキ』(2019)
石原正一ショー『西の遊のキッコ』(2018)

nishimura
photo: 脇田友

西村 貴治(にしむら たかはる)

京都府出身。
1997年、演劇企画集団「THE ガジラ」鐘下辰男主宰塵の徒党に参加。以降舞台を中心に活動。
30代を家業に費やし気づけば40代。厄年をきっかけに役を獲りにと5年程前より京都を中心に芝居をはじめる。

主な出演作
演劇企画集団 The ガジラ『ベクター』
ニットキャップシアター『カムサリ』『ねむり姫』
烏丸ストロークロック『新・内山』『凪の砦、vol,1~6』
伊丹アイホール主催公演『イタミノート』
下鴨車窓『純粋パレス』『散乱マリン』
RoMT『十二夜』

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日詰 千栄(ひづめ ちえ)

京都市在住。同志社大学入学と同時に劇団そとばこまちに入団。劇団に15年間在籍後、フリーを経て、2014年より、はひふのかメンバー。焼酎亭ワインとして落語をしたり、平成女鉾清音会の囃子方として祇園囃子を奏でる。

主な出演舞台
ニットキャップシアター『愛のテール』『こんなにもお茶が美味い』
石原正一ショー 由紀さおり役
スクエア『ワンサ』
ユニット美人『ゴドーを待ちたかった』
下鴨車窓『建築家M』
はひふのか『Moonlight Club』ほか

fukuyama

福山 俊朗(ふくやま しゅんろう)

神戸大学在学中に劇団そとばこまちに入団、15年間在籍しフリーに。170本以上の舞台に出演、テレビ・映画出演も多数。2014年より演劇ユニット「はひふのか」で3人芝居「Moonlight Club」をシリーズ化、2021年にはその作品を監督した映画が劇場公開される(現在2作目・3作目を製作中)。その他個人プロデュース「syubiro theater」の主催や、FMラジオのDJ、歌のお兄さん、焼酎亭バーボン名義での落語、MCなどで活躍中。

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千田 訓子(せんだ としこ)

1971年、大阪生まれ。
幼少期より姉の影響を受け、数多くの舞台に出演、17歳でピッコロ演劇学校、立身出世劇場を経て、2000年にリリパットアーミーIIのメンバーとなる。
2012年1月劇団を退団。 その後はフリーの役者として活動しながら焼酎亭八海山としても時々落語で活動中。

主な出演舞台
音楽劇【大悪名】
南河内万歳一座【秘密探偵】石原正一ショー【西の遊のキッコ】
万博設計【駱駝の骨壷】他。

koshigaa

越賀 はなこ(こしが はなこ)

愛知県出身。1999~2011年、劇団うりんこ所属。
退団後はフリーの俳優として、ひと組、人形劇団むすび座、劇団コーロ、劇団そらのゆめ等の作品に出演。
おもに小中学校や幼稚園保育園での巡回公演を行う児童青少年演劇のせかいで活動中。出たい作品、じぶんが必要とされる作品を求めて全国を渡り歩く。
趣味はお遍路、鉄旅、餅つき。

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山下 多恵子(やました たえこ)

大学入学と同時に劇団とっても便利に入団。約10年在籍し、オリジナルミュージカルに多数出演。退団後は、仕事の傍らフリーで活動。2010年、転勤でニューヨークへ。演劇学校HB Studio に通い、歌と演技を学び直す。帰国後は、京都演劇サロンを拠点に活動。飽きっぽい性格だが、演劇だけは、なぜか飽きない。
(最近の主な出演作)ニットキャップシアター『ねむり姫』、京都演劇サロン『大きなお世話』(作・出演)、空の驛舎『コクゴのジカン』

yamashita_akari

山下 あかり(やました あかり)

大阪府寝屋川市出身。19歳でリリパットアーミーⅡのオーディションに合格し、演劇を始める。
劇団退団後は演劇から離れ、学生を経て社会人となる。26歳の時、再び舞台に立ったのを機にフリーの役者として活動を始める。

最近の出演作品
STAR☆JACKS
『Born To Shine -Reborn-』
維新派『トワイライト』
大阪大学文学科主催リーディング公演『外地の三人姉妹』

masuda
photo: 宮本晶

益田 萠(ますだ もえ)

兵庫県出身、150㎝。声優に憧れ、まずは演技だと思い高校では演劇部に入り演劇を始める。その後京都精華大学へ。そこでも演劇部”劇的集団忘却曲線”にて役者・裏方共に経験。卒業後は京都・大阪の小劇場へ出演していたり。また昨年度はニットキャップシアター『ヒラカタ・ノート』に出演。

oji
photo: ヤマグチ

大路 絢か(おおじ あやか)

学生時代はガラス工芸を学ぶが、ガラスの中に現れる空間を見ていることに気づき、空間自体を作品とする芝居づくりへ転向。
小劇場を中心にフリーで役者をしながら大・小道具制作にも関わる。

人間の、瀬戸際にあらわれるものを美しいと思っている。
哲学がすき。
料理やギターや描画が趣味。

主な出演作品
廃墟文藝部『慾望の華』
三河映画『Ben-Joe』
突劇金魚『墓場のオサムと機嫌のいい幽霊』
伊丹想流劇塾『12のユーモレスク』

出演(東京公演)
kamei
photo: 森口ミツル

亀井 妙子(かめい たえこ)

神奈川県茅ヶ崎市生まれ。
大阪芸術大学舞台芸術学科、ピッコロ演劇学校を経て兵庫県立ピッコロ劇団に入団。劇団の公演に加えて、劇団八時半、MONO、壁ノ花団などに出演。
ニットキャップシアターへは、昨年の「カレーと村民」に引き続いての出演となる。

第11回関西現代演劇俳優賞受賞

スタッフ
舞台美術|西田聖
照明|葛西健一
音響|三橋琢
音楽|真都山みどり
衣裳|清川敦子(atm)、木村恵子
ヘアメイク|松村妙子、山田美香
小道具|仲谷萌
演出助手|池川タカキヨ
宣伝美術|山口良太(slowcamp)
絵|竹内まりの
スチール写真|脇田友
宣伝映像|飯阪宗麻(NOLCA SOLCA Film)
制作|門脇俊輔、高原綾子、澤村喜一郎、高田晴菜
協力|吹田歴史文化まちづくりセンター「浜屋敷」
   公益財団法人吹田市文化振興事業団
   はひふのか、syubiro theater
   京都演劇サロン、MC企画
東京公演
舞台監督|河村都(華裏)
照明オペレート|久津美太地(Baobab)
制作|山口ちはる
芸術総監督|平田オリザ
技術協力|黒澤多生(アゴラ企画)
制作協力|蜂巣もも(アゴラ企画)
協力|兵庫県立ピッコロ劇団
企画制作|一般社団法人毛帽子事務所、ニットキャップシアター/
     (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催|(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

吹田公演
舞台監督|今井康平(campana)
当日運営|吉岡ちひろ(劇団なかゆび)
協力|河村都(華裏)、株式会社リコモーション、万博設計
助成|芸術文化振興基金
企画・製作|一般社団法人毛帽子事務所、ニットキャップシアター
主催|一般社団法人毛帽子事務所、ニットキャップシアター、公益財団法人吹田市文化振興事業団

京都芸術センター制作支援事業

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宣伝美術:山口良太(slowcamp)