ナレーター(以下ナ):彼の名はワン・パラ蔵、見た目は酔っ払いが書いた落書きのように見えるが、れっきとしたイヌ科の哺乳類である。 |
ナ:そんな彼の職業は「私立探偵」。今日も彼の元へ迷える子羊(仮定)からの依頼が舞い込んでくる。 |
犬:「さてと、ではサクッと解決しに行くとするかワン」 |
犬:「ここが現場だなワン」 |
犬:「おお!」 |
犬:「おおお!」 |
犬:「おおおおぅ〜♥」 |
犬:「ワォォォン〜(訳:集中できーん)」 |
ナ:依頼人に怒られた模様。ちょっとしっかりしてくださいよ、パラ蔵さん! |
犬:「ハッ」 |
犬:「誰だ!」 |
犬:「ガウガウガウガウ!!! (訳:なんだこの野郎! やんのかコラ)」 |
ナ:また怒られました… |
犬:(落ち着いて現場を検証しよう。犯行現場はペットショップ。ガイシャ(被害者)はオーナーで、凶器は鋭利な刃物、と。ワン。
まず当たるべきは怨恨か…いや待てよ、オーナーは既婚者、すると何らかの女性関係も当たるべきか…ワン。はたまたそれよりも犯行時間に何か重要な手がかりがあるのかも。ワン。
現場に到着したのが2:35.…) |
犬:「ハッッッッ!」 |
犬:「15時だ! おやつだーーーー!」 |
ナ:彼の名はワン・パラ蔵(イヌ科哺乳類)。事件より何より食いしん坊。そんな彼に名探偵の道は遠い…… (哀終) |