| 踊るワンコ漫画


大木湖南先生の連続漫画が読めるのは、ニットキャップシアターだけ! (17コマ漫画)
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ナレーター(以下ナ):彼の名はワン・パラ蔵、見た目は酔っ払いが書いた落書きのように見えるが、れっきとしたイヌ科の哺乳類である。

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ナ:そんな彼の職業は「私立探偵」。今日も彼の元へ迷える子羊(仮定)からの依頼が舞い込んでくる。

パラ蔵(以下犬):「仕事か…」

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犬:「さてと、ではサクッと解決しに行くとするかワン」

ナ:なんだか無理やりに語尾にワンをつけてる気がするが、そこはまあスルーして彼の活躍を追っていこう。

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犬:「ここが現場だなワン」

ナ:忽然と佇む建造物。時刻は午後2:35。こんな日も高いお昼過ぎに彼を待つ事件とは!?

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犬:「おお!」

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犬:「おおお!」

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犬:「おおおおぅ〜♥」

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犬:「ワォォォン〜(訳:集中できーん)」

ナ:事件現場はペットショップでした。

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ナ:依頼人に怒られた模様。ちょっとしっかりしてくださいよ、パラ蔵さん!

犬:「だってしょうがないじゃないワン」

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犬:「ハッ」

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犬:「誰だ!」

ナ:パラ蔵の背後に何やら蠢くモノが! ひょっとして犯人か!?

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犬:「ガウガウガウガウ!!! (訳:なんだこの野郎! やんのかコラ)」

ナ:シッポでした。

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ナ:また怒られました…

犬:「気をとりなおしてとワン」

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犬:(落ち着いて現場を検証しよう。犯行現場はペットショップ。ガイシャ(被害者)はオーナーで、凶器は鋭利な刃物、と。ワン。 まず当たるべきは怨恨か…いや待てよ、オーナーは既婚者、すると何らかの女性関係も当たるべきか…ワン。はたまたそれよりも犯行時間に何か重要な手がかりがあるのかも。ワン。 現場に到着したのが2:35.…)

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犬:「ハッッッッ!」

ナ:何かわかりましたか!?

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犬:「15時だ! おやつだーーーー!」

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ナ:彼の名はワン・パラ蔵(イヌ科哺乳類)。事件より何より食いしん坊。そんな彼に名探偵の道は遠い……

(哀終)

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