華やかさと騒乱渦巻く
平安末期の京を舞台に、
劇団史上最大規模で描く夢物語!
ニットキャップシアターがこの夏放つ最新舞台は、
幻想文学の巨匠、澁澤龍彥の短編小説『ねむり姫』を原作に、
33名の出演者が渦を巻く平安群像劇。
当世最新流行歌「今様」をモチーフにした音楽や、雅で優美な舞踊り、
はたまたアイドルダンス、狂犬達にシュプレヒコールも雨あられ。
「ガラパゴスエンターテインメント」を掲げるニットキャップシアターの
新たな進化をごゆるりとお楽しみあれ!
澁澤龍彥
しぶさわ たつひこ(1928-1987)
小説家、フランス文学者 、評論家。
東大仏文学科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、
人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。
晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた。
短編小説『ねむり姫』も、そうした晩年の一作品である。
あらすじ
華やかな貴族の時代も終わりを迎えようとしてた平安末期。
都で悪童の名を馳せるつむじ丸と、貴族の娘「珠名姫」との出会いから物語は始まる。
何の為にか14歳の姿のまま、永いねむりに落ちてしまう珠名姫。
姫を目覚めさせようと、お付きのものたちは阿弥陀様にすがる巡礼の旅を始める。
その頃つむじ丸は、伊予の国でインチキ宗教に手を染めていた。
都を離れて再び「ねむり姫」と出会ったつむじ丸だが……
夢づたい夢づたい。夢から逃げる。夢の渦巻き。